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イベント研修レポート社会貢献日華実業協会  
   
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ベトナム海外研修旅行に参加して  神戸日華実業協会専務理事 潟Eエシマコーヒーフーズ取締役会長 上 島 康 男
 
本文1平成20年11月22日から26日迄恒例の海外研修旅行でベトナムを訪問した。今回は米田会長ご夫妻以下26名の参加があった。22日朝9時定刻に全員が関空に参集したが航空機の故障でなんと3時間も空港で足留めを食い14時出国した。現地時間17時20分(時差はマイナス2時間)ホーチミンへ着くと豪雨。雨期は終わった筈なのに思ったら例年より1ヶ月遅れで11月一杯は雨期とのこと。ベトナムは北緯8度から21度と南北に細長い国で北半分は亜熱帯、南半分は熱帯地域とその気候も異なる。
次の日も豪雨に見舞われたが、参加者のご精進がよいのか豪雨はバス中で、外で行動する時は止みラッキーであった。ベトナムは雨期にメコン川の洪水が毎年あるので肥沃な土壌に恵まれ農産物(米他)の収穫が約束されている。しかし住居地域の洪水による被害は深刻で、ホーチミン市では下水処理のインフラの整備が進められている為道路は工事中の処所が多く散見され、建物も建築途中の為瓦礫が散乱し、私が以前に訪問した11年前は自転車しかなかった交通手段がバイクに替わりラッシュ時には道路はバイクで完全に埋り全く隙がない想像を絶する混雑振りであった。
 
本文2貨幣は1万ドンが約60円で急にリッチな気分になった。1000年間も中国の支配を受けていたので食物や生活様式のベースは矢張り中国風であるが、100年間のフランスの統治であちらこちらにその雰囲気や気風も残っていた。気温はホーチミンは33℃湿度87%と蒸し暑く、ハノイでも24℃位であったが、25日のハロン湾の絶景の世界遺産観光のクルージングでは心地よかった。
協会の旅行はあくまで研修旅行なので、23日には昼食をタンロン工業団地の合同研修室で幕の内弁当をいただいた後、TOA(本社神戸)と云う会社の工場を見学させていただき、西村裕也社長様からベトナムの労働事情、労働者の資質、管理の苦心談と製造品の“監視カメラ”の組立工程等について詳しい説明を聞くことが出来た。
ベトナム研修  
 

この団地は住友商事が造成・管理しているハノイ最大の工業団地でキャノン他、約100社の日本企業が進出している。訪工場の前にベンタイン市場を見学した時、食べ物はもとより物資も実に豊富だった。しかも気候的に恵まれた治安のよいベトナム人にはハングリー精神が欠如するのではとふと危惧の念を覚えたが、このことは西村社長様のお話の中で、残業や休日出勤は嫌がり、勤勉だが勤労ではないと聞いて納得した。賃金は確かに中国の約3分の1(7000円/月)だが肝心の高精度のパーツは価格の高い日本製を使用しなければならないのでコストアップになっているとのことで部品の現地調達が難しいベトナムで進出企業が採算がとれる迄には相当時間がかかるのではと懸念する。戦争証跡博物館の展示を見て非人道的な凄まじい惨事に心を痛めた。
その後直ぐ枯葉剤汚染の為の奇形の人をバスの中から見てはっと目を覆ったがその一人しか見なかったのはせめてもの救いであった。24日の夕食の前にアイム・ジャパンハノイ駐在員事務所所長 日隈眞澄氏から “日越国交樹立35年のベトナム社会の変遷”について講義を受けた。永年の他国支配と戦争にさいなまれ独立を果たして現政権による社会主義国家の安定した統治は僅か18年であること、日本のODAによるベトナムへの援助は国際的にもNO.1で大きな評価を受けているし日本の企業進出も目覚ましい。
確かにベトナム人は勤勉で物造りに適した国民ではあるが、工業生産国としてより世界の食糧の担い手として農業立国を目指すべきではないかとの示唆に富んだ講話を聞き全員認識を新たにした。確かに農地を見ると日本の戦前のような状況で日本の優れた農業技術を導入すれば急速に改良出来ると思う。
25日最高に美味しかったハノイホテルの最終の夕食を済ませ、帰国への空港へ向うバスの中で会長から“今迄の旅行も楽しかったが今回の参加者の方々が一番和気藹々、やや賑やか過ぎると感じる位エンジョイされておられたと思う。ベトナム料理を美味しいと思う方とそうでない方もおられると聞いてきたが、現地で食べてみてよくわかった。私はやや甘く感じたがあっさり味でまずまずであった。そして来年も素晴らしい企画があると思うので是非参加して欲しい。”とのご挨拶があった。
私は観光旅行は行く迄期待が大きいが行って見るとこんな所かと変に納得することが多い。しかし現地を見ると今迄映像等でしか見ていなかった表面だけではなく、裏側や実態が自分の目で確かめられ、学ぶことが多く、又同行の方々との新しい出会いも楽しく人生を豊かにし思考、見聞力を高められるし自分の求めているお土産品などを値切り倒し乍ら買うのも非日常行為で開放感が味わえ飽きることがない。
ハノイを現地時間23時30分に立ち26日関空に5時20分着で帰国、今回も大きなトラブルもなく今迄同様実に楽しい旅行であった。皆様も平和がどんなに大切かを実感し、異常気象や環境汚染の実態にふれ、又ベトナムの社会情勢、日本企業の進出状況を認識し、世界遺産に感銘を受け、絹製品他の産品の買い物や、やや癖があるがベトナム料理も堪能されたことと思う。ただハードスケジュールだったので一部の方から次回はもう少し配慮してはとの声もあった。最後に全行程お世話いただいた陸超氏に感謝の意を表す。

ベトナムの中央部になだらかな高地があり、フランス統治時代コーヒーの生産地であった。従ってベトナム人はフランス統治時代からコーヒーは日常の飲物として広く親しまれていて、簡単ドリッパーで抽出したコーヒーはどこでも飲める。永年の戦乱で荒廃していたが10年位前から再開発され5年前位から良質のコーヒーが生産されるようになり今やコーヒーの生産国として世界第二位(約19%)となっている。

キャプション
1 旧大統領官邸前で参加者全員集合(ホーチミン)
2  朝の通勤はバイクで大混雑(ホーチミン)
3  TOA工場見学 西村社長
4 ハロン湾の絶景
5  戦争証跡博物館
6  アイム・ジャパン 日隈所長(左)
7 ハノイホテル ロビー
8 ベン・タイン市場

 
   
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