神戸日華実業協会
 
1.日中友好の絆を未来へつなぐ 2神戸・中国のさらなる友好交流促進に思いを寄せて  ページトップ TOPページへ
1.日中友好関係のさらなるの発展に向けて            兵庫県知事  齋藤 元彦
 1868年の開港以来、世界にひらかれた玄関口として、多くの人やモノが往来し、わが国の近代化を支えてきた神戸。華僑をはじめとして、様々な文化、国籍を有する人々が移り住むなかで、開放性の高い、先取の気風に富んだ“みなとまち”がつくられてきました。
 産業、文化の発展など、幅広い分野で、兵庫・神戸を支えてこられた華僑の皆様、そして、神戸華僑と兵庫県民の架け橋として両国の友好に貢献してこられた神戸日華実業協会の皆様に、心から感謝いたします。

さて、グローバル化が加速するなか、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)の視点をもつことが、企業経営や人材確保のため不可欠となりつつあります。一方では、コロナ禍や国際情勢の不安定化により、社会の分断が深まることが懸念されています。
 このような時代だからこそ、兵庫・神戸が育んできた多文化共生社会をさらに発展させていくことが大切です。県では、「多文化共生総合相談センター」の運営や医療通訳の支援などを通じて、外国人の方々も安心して暮らせる環境づくりに取り組んできました。今年5月には、外国人留学生の県内就職をワンストップで支援する窓口を開設したところです。誰ひとりとして取り残されることのない、温かい社会を構築するため、今後とも力を尽くしてまいります。

また、今年は1978年の日中平和友好条約締結から45周年にあたります。兵庫県は1982年に広東省、1990年に海南省と友好提携を結び、経済や文化、教育、スポーツ、防災などの幅広い分野で交流を重ねてきました。2025年の大阪・関西万博、2030年の神戸空港国際化などを見据え、両国・両県省の交流をより確かなものとしていかなければなりません。
  地域そのものを体験型のパビリオンに見立てた「ひょうごフィールドパビリオン」を県内各地で展開していますので、アジアをはじめ国内外の多くの方々が兵庫を訪れ、その魅力を実感していただけることを期待しています。

 国際都市としての特性を活かし、国内外から新たな人・モノ・投資を惹きつけていくには、長年にわたり、日中友好に尽力してこられた華僑の皆様のご協力が欠かせません。
  これからも、兵庫・神戸の活性化に一層のお力添えをお願い申し上げますとともに、両国のさらなる友好と神戸日華実業協会のますますのご発展、会員の皆様のご健勝とご活躍を心からお祈りいたします。

(2023年12月発行 日華71号より)

2.神戸・中国のさらなる友好交流促進に思いを寄せて             神戸市長 久元 喜造
 神戸日華実業協会の皆様におかれましては、1917年の創立以降、華僑の方々と日本人実業家との友好親善のため経済や文化芸術、教育など様々な分野での交流促進にご尽力いただいております。日本・神戸と中国の架け橋となり、日中の交流・発展にご活躍されている皆様の熱意に対し、改めて深く敬意を表します。

 神戸は、1868年の開港以来、海外に向けた日本の窓口となり、国際都市として発展してまいりました。以来、神戸には、多くの華僑の方々が住み、貿易等の事業を通して、神戸経済の発展と地域の国際化に多大な貢献をいただいてきました

神戸市と天津市は、故周恩来首相のご紹介により、1973年に日中間で初めての友好都市を提携して以来、昨年2023年には50周年を迎えました。昨年は相互に訪問団の派遣を行い、11月の天津市への訪問時には神戸市立王子動物園と天津市動物園で動物交換を行う覚書を締結したほか、本年5月には天津市より張工市長が来神され、神戸市と天津市の「友好都市関係の深化に関する宣言書」を両市が署名し、港湾、動物、教育、文化など幅広い分野での交流を一層深めることを確認しました。
 また、2025年には関西・大阪万博及びその先の航空需要を見据え、神戸空港での国際チャーター便の運用を開始するとともに、国内便の発着枠を拡大します。2030年前後には国際定期便の運用を開始する予定であり、まずは2025年に向けて、訪れた方々に神戸らしさを感じていただける新ターミナルの建設など、神戸の空の玄関口にふさわしい施設整備等を進めているところです。今後も、観光・ビジネス需要の創出を推進し、市内経済に波及させながら、国際都市
神戸としての価値を一層高めていく取り組みを推進していきます。

神戸日華実業協会のような民間の団体による活動や交流は相互理解を深める上でも非常に重要です。貴協会におかれましては、引き続き、神戸と中国の懸け橋としての役割を担っていただくことを期待しております。神戸市としても、経済分野を中心に神戸と中国の友好関係を一層深めていきたいと考えており
ますので、引き続きのご理解とご協力をいただければ幸いです。

  末筆でございますが、貴協会の一層のご発展と、関係各位のご多幸を心よりお祈り申しあげます。  

 (2024年12月発行 日華72号より)

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